Javaでしばしば不毛な議論の対象となるのが null チェックのお作法で、
if (foo.equals("foo")) {
// NullPointerExceptionが発生し得る
}
変数 foo が null だった時に例外が発生してしまうから、必ず null チェックを併記しようとか、定数を先に書く規約にしようと云う話になりがち。
if (foo != null && foo.equals("foo")) {
// 先にnullでないことをチェック
}
if ("foo".equals(foo)) {
// fooがnullでもNullPointerExceptionは発生しない
}
しかし個人的にはどちらも好きじゃなかった。
特に後者は大昔のC言語のようで好きになれない。
ところがJava 7からはJDK 7: java.util.Objectsに欲しい、頻繁に書かれるユーティリティメソッドは?で解説されているような java.util.Objects.equals(Object a, Object b) を使って比較すれば、 a と b いずれかの引数が null だった時も考慮して比較結果を返してくれるようだ。
if (Objects.equal(foo, "foo")) {
// fooがnullでも"bar"でも比較結果はfalseが返される
}
再帰的に比較してくれる java.util.Objects.deepEquals(Object a, Object b) なるメソッドや、引数 o が null だった時にデフォルト文字列を指定できる java.util.Objects.toString(Object o, String nullDefault) などなど、多くのJavaプログラマが泣いてきた定型パターンで楽をさせてもらえそうなユーティリティクラスだった。
もちろん、こういうの自前で定義して使ってたよって人も山ほど居るだろうけど、標準APIに用意されているなら「これ使おうよ」で議論が終わるから便利。積極的に使って行きたい。